Webホスティング定期パトロール レポート
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実施日:2026年6月18日 対象:cPanelサーバー5台・DirectAdminサーバー1台・Ubuntu VPS 1台(計7台)
■ サマリー
カテゴリ | 件数 | 結果
SSH攻撃ブロック(新規) | 11 IP | ✅ 完了
DENY_IP_LIMIT 引き上げ | 4台 | ✅ 2000→3000
DNS設定変更 | 1件 | ✅ 完了
異常プロセス調査 | 2件 | ✅ 誤検知・正常確認
緊急対応(高負荷) | 1件 | ✅ 原因特定・緩和措置
監視継続事項 | 5件 | 👀 継続中
全サーバーでDovecot・SSH・Webサービスの正常稼働を確認。重大インシデントなし。
■ 各サーバー詳細
■ サーバー A(cPanel)
ディスク使用率:38% スパム率:通常範囲
・SSH LoginGraceTime超過攻撃(1 IP)を検知・csf.deny 登録
・Dovecot認証失敗:特定ユーザー(複数IP)— パスワード誤設定の可能性あり、監視継続
■ サーバー B(cPanel)
ディスク使用率:27% スパム率:51%
・SSH LoginGraceTime超過攻撃(5 IP)を検知・csf.deny 登録
・外部ブルートフォース IP(1件)を csf.deny 登録
・DENY_IP_LIMIT 2000→3000 に引き上げ(エントリ押し出し発生のため)
・lfd CPU 17分消費 — SSH攻撃量増加による処理負荷(正常範囲)
・特定アカウントの認証失敗多発 — 監視継続
■ サーバー C(cPanel)
ディスク使用率:29% スパム率:54%
・SSH LoginGraceTime超過攻撃(2 IP)を検知・csf.deny 登録(うち1件はlfd自動ブロック済み確認)
・DENY_IP_LIMIT 2000→3000 に引き上げ
・mod_proxy 悪用試行(2件)— CSFが遮断済み
・SpamAssassin 一時ファイル削除エラー 1件 — 軽微・再発なければ放置
■ サーバー D(cPanel)
ディスク使用率:15% スパム率:24%(全サーバー中最低)
・SSH LoginGraceTime超過攻撃(1 IP)を検知・csf.deny 登録
・DENY_IP_LIMIT 2000→3000 に引き上げ
・Dovecot policyサーバー一時接続エラー 1件 — 再発なしのため監視継続
■ サーバー E(cPanel)
ディスク使用率:31% スパム率:45%
・lfd メモリスパイク(676.9MB)を検知・調査
原因:SpamAssassin の razor2 子プロセスが複数同時起動(各257MB×複数)
・実害なし(物理メモリ 7.5GB 中 available 5.0GB 確保)
・根本対処(razor2無効化)は別途検討
・DENY_IP_LIMIT 2000→3000 に引き上げ(2,018件でLIMIT超過を確認)
・httpd:ディレクトリトラバーサル試行・wp-config.php 探索(400/403で遮断済み)
・パッケージ自動更新完了(imunify-wp-security 4.0.1)
■ サーバー F(DirectAdmin)
ディスク使用率:8% スパム率:30%(全サーバー中最良)
・停止ドメインの MX レコード削除
利用期限切れで停止中のドメイン(nogaminet.com)の MX が残存
・各社メルマガサービスからのリトライが 2,870件/日 発生しサーバー負荷となっていた
・ゾーンファイルから MX レコードを削除・SPF修正・シリアル更新・named リロード
・TTL消化(最大1時間)後にリトライ停止見込み
・Dovecot 辞書攻撃:info(70回)info.info(33回)など存在しないユーザー名での大量試行 — CSFが自動遮断
・実アカウントの認証失敗多発 — 監視継続
・Webmin ブルートフォース → CSF自動ブロック済み
■ サーバー G(Ubuntu 24.04 VPS)
・lfd アラート誤検知を調査・解消
tcpdump ユーザー名で PostgreSQL(Supabase)が動作しているため lfd が誤検知
・101通のアラートメールが送信される事態に
・不正アクセスなし・不審プロセスなし・ログイン履歴正常を確認
・根本対処:lfd の除外設定に tcpdump ユーザーを追加(別途対応)
・高負荷対応(ロードアベレージ 58超)
原因:ベクトル化処理(Celery worker)が CPU 570%・メモリ 1.3GB を消費
・スワップ使用量が 8GB 中 6.4GB に達し OOM リスクあり
・対処:スワップを 4GB 追加(8GB→12GB)し緩衝材を確保
・処理自体は正常動作のため継続(翌日完了見込み)
■ 今回の教訓
■ 1. DENY_IP_LIMIT は定期的な見直しが必要
今回 4台で「DENY_IP_LIMIT = 2000」の上限超過によるエントリ押し出しを確認。LoginGraceTime 型の SSH 攻撃が複数サーバーで同時多発しており、攻撃量増加に合わせて上限引き上げ(2000→3000)を実施した。攻撃 IP が IPSET 管理されているサーバーではメモリ・パフォーマンスへの影響は軽微。
■ 2. 停止ドメインの DNS 後片付けはサーバー負荷軽減に直結する
ドメイン停止後も MX レコードが残存すると、各社メルマガサービスが数日間リトライし続けサーバーの SMTP 処理負荷となる。停止確定後は速やかに MX を削除し、送信側に永続エラーを返すことで無駄な負荷を排除できる。
■ 3. lfd の誤検知パターンを把握しておく
ユーザー名が OS コマンド名(tcpdump 等)と一致する場合、lfd が「危険なプロセス」として誤検知する。Supabase 等のコンテナ環境では内部ユーザー名に注意が必要。除外設定の整備が根本対処。
■ 4. razor2 による SpamAssassin メモリ消費
複数ユーザーのメール処理が重なると razor2 子プロセスが同時起動しメモリスパイクを起こす。今回は available メモリが十分あり実害なかったが、メモリの少ないサーバーでは razor2 無効化を検討する。
■ タイムライン
時刻(JST) | 対応内容
パトロール開始 | 各サーバーの logwatch ログ収集・分析開始
17:25 | サーバーA:SSH攻撃IP csf.deny 登録完了
〃 | サーバーB:6IP csf.deny 登録・DENY_IP_LIMIT 3000 完了
〃 | サーバーC:2IP csf.deny 登録・DENY_IP_LIMIT 3000 完了
〃 | サーバーD:1IP csf.deny 登録・DENY_IP_LIMIT 3000 完了
〃 | サーバーE:lfd調査・DENY_IP_LIMIT 3000 完了
17:06 | サーバーG:lfd RELAY アラート受信(tcpdump誤検知)
17:15 | サーバーG:ロードアベレージ 58 超のアラート受信
〃 | サーバーG:原因調査→Celery worker特定・スワップ4GB追加
17:47 | サーバーF(DirectAdmin):logwatch 受信・分析開始
18:00頃 | サーバーF:nogaminet.com MX削除・named リロード完了
18:18 | 全サーバー対応完了
本レポートは実運用環境のパトロール記録を匿名化・一般化したものです。IPアドレス・ドメイン名・顧客情報は記載していません。
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